兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所
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1 海を眺める家

 

海を眺める家

 
 
 

 
 
 

納得の住まいを求めて

 
圧巻の本棚

家を建てることを考え始めた当初は、まずはハウスメーカーのモデルハウスや見学会、住宅展示場を見て回りました。折り込み広告などを頼りに、かなり遠くのものから、たくさんの会場に足を運びました。

住宅展示場でいいなと思ったハウスメーカーはたくさんありましたが、実際建てられた家を拝見すると、それほどよいと思えなかったり、何か違うなと思い続けていました。私たちの方から提案して、ハウスメーカーに図面を描いてもらい、見積もりして頂いたこともありましたが、私たちの納得いくものではありませんでした。

 
 

建築家との接点

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インターネットで検索したりしたものの、建築家さんと出会うきっかけはありませんでしたし、どうやったら会えるのかも分かりませんでした。そんなおり、建築家の方のお話が聞けるイベントを折り込みチラシで見つけて、参加してみました。

最初は、建築家さんと家を建てることを現実的に考えていなかったのですが、お話を聞けることが楽しくて、イベントに顔を出すうちにどうせ建てるなら建築家さんと建てたいと思うようになりました。コーディネート会社の方に、一聴衆として参加するだけではなく、建設予定地の写真や要望を伝えてみられてはどうですか、と促されて、何人かの建築家の方と個別にお話しするようになりました。

 

聞く耳を持つ建築家

我が家の敷地は、海に面しています。完成した家にお越しいただいたお客様には、よく眺望を褒めて頂くのですが、塩と風の対策が大きな課題です。鉄骨の家を建てることは考えられません。建築家さんを選ぶにあたって、木の家づくりを得意とされている、ということが念頭にありました。全国区で活躍されている建築家さんともお話ししましたが、現場に足を運ばれる回数が少なくなってしまうのは、監理の面で、やや心もとない気がしました。

また、私たちは具体的な要望を沢山持っていましたので、お話ししやすいお人柄であることと、私たち住む人間の要望をきちんと汲み取った上で設計してくださるタイプの建築家さんであることも、とても重要でした。無垢の家は費用が嵩むという噂も耳にしていたので、実は心配していたのですが、杞憂に終わりました。

 
 
 

いよいよ設計が始まる

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ほぼ半年に渡って、週に一回の割合で、打ち合わせを行いました。提案の際に、模型を初めて見たときは、こんなのが出来るんだ、と完成が待ち遠しくなりました。私たちは、頂いたプランをとても気に入ったので、大きく変更することはありませんでした。

ただ、細かい部分についての要望が、かなりたくさんありました。それをポストイットに書き込み、貼っていくと、間取りが見えなくなるほど図面を埋め尽くしてしまいました。(その後、打ち合わせ図面の見本として新しいお客さまに見ていただくことがあるそうです。)こちらの要望がどう反映されたのか、前回の図面と見比べて、夫婦で毎晩のように話し合いました。

打ち合わせ段階で、随分好き勝手を言ったように思うのですが、芦田さんは、些細なことも漏らすことなく耳を傾け、全体のバランスを考えた上で、設計に落としこんで下さいました。

 

我が家の完成まで

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半年間に及ぶ建築期間中は、隣にある主人の実家に身を寄せていましたので、徐々に作られていく我が家の変化をつぶさに観察することが出来ました。その間、私たちの趣味である写真もたくさん撮りました。

私たちの家づくりに関わる方々、みなさんが真面目にお仕事に取り組む方ばかりで、安心して建築経過を眺められました。追加や変更が生じれば、その都度、機能や費用やあらゆる面で、納得のいくまで説明をして頂いたので、疑問を持たずに済みました。予想していなかった地盤改良を行う必要が生じたのですが、基礎部分の工事の念の入れようには、周りの方々も感心されていた、と後になって聞きました。

隣で生活していたので、現場はいつでも見れるのですが、設計をした方の目にどう写っているのか知りたくて、芦田さんのブログは楽しみでチェックを欠かしませんでした。

 
 
 

休日は家で過ごす

冬、以前の家では、リビングに2台のストーブを一日中付けっぱなしだったのが、朝少しの間付けるだけで過ごせるようになりました。悩まされていた結露もありません。また、屋根の断熱がしっかりしていて、風の通りも良いので、夏もほとんどクーラーを付けずに過ごせます。

休みの日になると、以前なら家から逃れるように外出していたのですが、新しい家になってからは、家で過ごすことが多くなりました。外出する代わりに、というわけではありませんが、こまめに掃除をするようになりました。立ち寄って下さる方にも、お茶でもどうですか、と声を掛け易くなりました。

 
 
 
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家づくりは3度建てないとわからない、といいます。住んでみないとわからないこともあります。敷地によって制限されてしまうこともあります。予算の限度もありますが、お金があればあったで別次元で難しい選択があったようにも思います。そういった制約のもとではありますが、私たちの要望は実現され、納得のいく家づくりが出来たと感じています。