兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

毛細管現象

「毛細管現象」と言う言葉を聞いたこと、ありますか? あくまでも建築分野での、お話に限定しますが

物と物の細かな隙間がストローのような役割を担い

水を吸い上げてしまう、そのような現象のことを指します。

吸い上げるだけなら、何ら問題ないのですが

その水が部屋内に漏れてくると、雨漏り、水漏れ

となります。良くないですね。

で、どのような時に、そのような現象が生じるかと言うと

屋根の勾配が緩すぎる場合、雨や雪の多い地域では

雨や雪が流れ落ちる前に、その隙間から水を吸い上げることが

あります。特に雪は直ぐには溶けずに、

しばらく屋根に積もっていることも多いため

そのような現象を生じさせ易くなります。

ですので、雨や雪の多い地域で緩勾配の屋根とするには

注意が必要になります。

ましてや瓦屋根での緩勾配は無理に等しいため、

最低でも4寸以上の勾配を求められます。

3寸でも葺ける瓦も出ていますが

そんなに浸透していないのは、やはり水に対する心配が

大きいためと言えるでしょう。

デザインの決定要因は、このようなことから

決定されることも少なくありません。

必然性から生まれると言う事ですね。


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