毛細管現象
「毛細管現象」と言う言葉を聞いたこと、ありますか? あくまでも建築分野での、お話に限定しますが
物と物の細かな隙間がストローのような役割を担い
水を吸い上げてしまう、そのような現象のことを指します。
吸い上げるだけなら、何ら問題ないのですが
その水が部屋内に漏れてくると、雨漏り、水漏れ
となります。良くないですね。
で、どのような時に、そのような現象が生じるかと言うと
屋根の勾配が緩すぎる場合、雨や雪の多い地域では
雨や雪が流れ落ちる前に、その隙間から水を吸い上げることが
あります。特に雪は直ぐには溶けずに、
しばらく屋根に積もっていることも多いため
そのような現象を生じさせ易くなります。
ですので、雨や雪の多い地域で緩勾配の屋根とするには
注意が必要になります。
ましてや瓦屋根での緩勾配は無理に等しいため、
最低でも4寸以上の勾配を求められます。
3寸でも葺ける瓦も出ていますが
そんなに浸透していないのは、やはり水に対する心配が
大きいためと言えるでしょう。
デザインの決定要因は、このようなことから
決定されることも少なくありません。
必然性から生まれると言う事ですね。
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