見積りも色々
見積に関する話が続きますが、何故か見積もりに関する話が増えています。 景気の停滞ムード漂う昨今、資金計画に敏感になるのは世間の風潮なのかもしれません。
偏に「見積り」と言いましても様々あり、
相談会などで、お答えできる範囲は「坪単価×面積」程度のもの。 しかしこれ、大草原の中に建つ1軒家でも町中に建つ1軒家でも面積が同じなら、出る金額も同じ。現実には、そんな訳にはいかないのは周知の通りです。 又、前記のような答えをすると、その金額だけが独り歩きすることも多く、はっきりした物の単価以外めったなことではアバウトな金額提示は出来かねると言うのが本音です。
又、ハウスメーカーなどでは間取りが決まれば数日の内には見積もりが出ることがあるようです。パターン化された間取りと見積りが連動するシステムが整っているからと言えるのでしょうけども、しかし、これとて見積もりに含まれていない項目や標準仕様から外れればオプション扱いで、当初「坪単価が40万円」程度であったものが最終的には「坪単価60万円~」以上にまでになったと言う例は稀ではないようです。つまり、初期に出る見積もりとは、見積に必要な諸条件が整っていないので、それだけブレがあると言うことです。
そして、工務店さんなどから出して頂く、概算見積り 「概算」と言えど、きっちりされている施行者さんなら、協力業者さんに見積を依頼しある程度精度の高いものを出されます。又、それに要する時間も、本見積と同じ2~3週間程度は掛かります。先日、私がしていた概算見積もりでも延べ10数日掛かりましたので、精度のぶれを小さく抑えようと思えば、それなりに時間は掛かります。
2~3日で出来る見積もり、10数日以上も掛かる見積もり、同列で考えるものではありません。
大量生産と1品生産、家に生活を合わせるのか、生活に家を合わせるのかで、それに要する時間も違ってきます。
掛かり過ぎるのも問題ですが適正に掛けた時間であるなら、それにに比例し生活で流れる時間の豊かさにも違いが出るのではないでしょうか?