住まいづくりの進め方
全ての方にあてはまる方法ではないので、私論と言う事で前置きさせて頂きます。どのように住まいづくりを進めれば良いのか? 悩まれる方も多いと思います。
効率よく進めるのなら、まず住まいづくりのテーマを掲げて頂く事です。 しかし、それが難しいので、色々と情報を収集してみて下さい。
●本屋へ行って住宅雑誌を立ち読みしてみる。気になる住まいが載っていたのならその本を購入してみる。 ●住宅展示場巡りをしてみるのも良いと思います。しかし住宅展示場はMAXの展示がしてありますので、同じ家が建つとは限りません。 ●最近建てた、知り合いの家を見せてもらう。住み心地や建築中にあった事なども聞いておく。心地よさの程度は人それぞれなので100%信じ込まない事です。 ●オープンハウスに足を運んでみる。どんな設備機器が使ってあったかでは無く、どのような思いで、その住まいが出来上がったのか、何に拘りをもたれたのか等を確認する事が重要です。 などが多くの方が経験されるであろう道と思います。
勿論、間違いではありません。そのようにして情報収集する中で、自分たちが一番ピンと来るものを探すのです。 中には色んなものにピンと来すぎて何が一番良いのか分からなくなり、あっちやこっちのオープンハウスや雑誌で良い事を見聞きし、良いとこ取りを望まれる方もおられますが、それには予算が関係します。 すべての良いとこ取りをしようとして統一感の無い継ぎ接ぎの家になり、ポイントがぼやけて元も子もありません。やはりポイントは絞るべきですね、特に予算の少ない場合は2~3位のポイントに集約しないと叶うものも叶いません。
そのようにして、まずテーマを見つけて下さい。 因みに先日引き渡しの済んだ「哲学の家」では、住まいの明るさ、寒さ対策、行き止まりが無く無駄のない空間、などが大きなテーマとなっていました。
次に、いつまでに入居したいのか?つまり期限を決める事です。期限を決める事で行動も変わってきます。そして予算の事も忘れてはなりませんが、住まいだけでなく人生でのお金の流れを整理して見る事も重要です。何となく家賃と同じだから払えるだろうと住宅ローンを組んでしまいがちです。最近ではライフプランニングと呼ばれるFPによる相談もあちらこちらで行われていますので利用しても良いのですがオープンハウス会場に常駐しているFPさんの無料相談は、家を建てさせるためのアドバイスに過ぎないので、やはり有料であっても独立系のFPがやっている相談の方が信頼性は高いと言えます。オープンハウス会場内の無料相談のFPさんの報酬は誰が払っているのかを考えれば自ずと答えは出ると思います。
そして、又同時に依頼先をどうするのか、依頼先が変わればその後のスケジュールも変わります。 ハウスメーカーの流れに乗ってある程度任せてしまえば早く進みます。最短では半年もあれば住まいが出来上がってしまう事も可能でしょう。 工務店ならば、どうなのか?これも、その工務店がどのようなスタイルなのかで全く変わります、サイディング系の乾式工法、内装は全て新建材で施工するのなら、工期も短くなりますし、逆に左官などを多用する湿式工法が得意な工務店さんなら工期も長くなります。 設計事務所でも現場の工期は上記工務店のパターンと似通ってきますが、それ以前に設計事務所の場合は打合せや設計に時間を要します。ちなみに当方の場合、プランをスタートしてから引き渡しまでスムーズに進んで約1年、プランをまとめたり、その先の打合せに時間が掛かればもう少し伸びます。
ですので、依頼先が変われば入居の時期にも差が出ますので、ゴールの時期が決まっている方は早めに動かれる事をお勧めします。特に設計事務所の場合は余裕を見てスケジュールを組んでください。
さあ、依頼先が決まったとなったなら、まずは建てるべき土地を依頼先の方に見て頂く事です。土地購入が未だであるなら、その事も含めて依頼先に相談頂くのがベターですが、中には先に土地を手に入れてから依頼先を検討する方もいらっしゃいます。土地購入前に依頼先に相談するメリットは多々ありますが、出来る限り土地よりも建物に費用を投じたい場合、最大限の可能性を追求出来る事です。
そこから先は各者の進め方があると思いますので、それに従ってお進め頂く事となります。
何よりも先ず先に住まいづくりのテーマを決める事、テーマを見つける事にある程度時間を掛け、心血を注いで頂く事が重要なのではないでしょうか。 最初は大きくざっくりと、そしてそのテーマを実現するための細部を探る順序になると思います。
我々とお話し頂いて、住まいづくりのテーマが見つかったと仰り、土地探しに勤しまれた方もいらっしゃいます。何かしら会話の中からヒントを得て頂いたならそれ以上嬉しい事はありません。 私共との住まいづくりは、先ず皆様のお考えや思いなどをお聞かせ頂く事から始まります。