「縁望の家」を振り返る その4
さて、振り返るシリーズも第4回目 次で振り返るシリーズは一旦終了ですが、今回は外観編
住まいに用いる外壁材には色々ありますが、左官系、塗装系の材料ほど様々な表情に変化する材料は無いのではないかと思います。
勿論、当方の場合は外壁、屋根共に通気工法を採用しますので工程が増えると言うのも理由の一つですが、通気層を設ける事は即ち、建物の寿命に影響すると言われますし、実際専門誌などでも通気層を取らなかった事による短期劣化の報告も挙げられています。
写真は、既に通気層を設けた上に外壁の下地となる木ズリと呼ぶ板を貼った状態です。この時点で構造体本体と木ズリ板との間に少し空間が開いて1重目の防水施工も施してあります。
そしてこちらは、先ほどの木ズリの上にアスファルトフェルトと呼ばれる防水紙を貼った状態で、この上からモルタルを塗るための金網を貼り付けていきます。これで外壁は二重の防水措置がされている事になります。因みに、屋根も同じように二重に防水措置を施すのが標準仕様としています。
そしてこちらは、一度目のモルタルを塗った状態です。一度と言う事は当然二度目がある訳ですが、一度に分厚く塗ってしまうとひび割れの原因になるなどが、起りますので一度目を塗りある程度乾かしてから二度目を塗る作業になります。
二度目のモルタルが塗り終わると、このように綺麗に外壁が仕上げられます。
しっとりと落ち着いた外観と木の表情もばっちり。
白、黒、黄土色の3つの候補の中から、この地に一番馴染む色と言う事で推薦させて頂きましたが、ばっちり正解と思いました。
さて、振り返るシリーズも次で閉めとなります。
オープンハウス直前に相応しい内容となりますように、今から練って参ります。