兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

蓄熱する

「蓄熱」とは書いて字の如く熱を蓄えることです。
熱を蓄えるには蓄えるための物体が必要になる訳ですが、
その物体によって熱が蓄えやすかったり、
そうで無かったりする訳です。

一般にはコンクリートやレンガなどは熱容量が
大きいと言われます。
熱容量が大きな物体は暖まり難いけども
一旦熱を蓄えると、それを放出する速さも
ゆっくりと放出することになります。

そのためコンクリートでできた建物に住むと
夏は夜になってから室内が放出された熱が籠り、
室内は最悪の熱環境となってしまいます。

コンクリート建築物の屋根面や天井面には、
ある程度厚みのある断熱材が無いと、
とても生活出来る環境にないと言えます。

これ実は、建物の建築年代によってあり得る話のため、
マンションなどを借りたり中古マンションを
購入したりする場合は、特に重要なチェック事項
となります。

又、この蓄熱性を生かして床面をコンクリートや
タイルにしたりして、蓄熱床として生かすことが
出来れば逆に居住環境は向上します。

但し、単にコンクリートやタイルに
すれば良いと言うことではなく、
その特性や技術をよく理解して施工する
必要があるためにやはり、
良く理解している人が関わる必要があります。

Narito Ashida蓄熱