蓄熱する
「蓄熱」とは書いて字の如く熱を蓄えることです。
熱を蓄えるには蓄えるための物体が必要になる訳ですが、
その物体によって熱が蓄えやすかったり、
そうで無かったりする訳です。
一般にはコンクリートやレンガなどは熱容量が
大きいと言われます。
熱容量が大きな物体は暖まり難いけども
一旦熱を蓄えると、それを放出する速さも
ゆっくりと放出することになります。
そのためコンクリートでできた建物に住むと
夏は夜になってから室内が放出された熱が籠り、
室内は最悪の熱環境となってしまいます。
コンクリート建築物の屋根面や天井面には、
ある程度厚みのある断熱材が無いと、
とても生活出来る環境にないと言えます。
これ実は、建物の建築年代によってあり得る話のため、
マンションなどを借りたり中古マンションを
購入したりする場合は、特に重要なチェック事項
となります。
又、この蓄熱性を生かして床面をコンクリートや
タイルにしたりして、蓄熱床として生かすことが
出来れば逆に居住環境は向上します。
但し、単にコンクリートやタイルに
すれば良いと言うことではなく、
その特性や技術をよく理解して施工する
必要があるためにやはり、
良く理解している人が関わる必要があります。