住まいの真中は外!?
さて前々回、住まいの真中には「間」があるのではないでしょうか?と言う話でしたよね。
その間が例えば住まいの外にあってもいいのではないでしょうか?建物の構成次第で住まいの外であっても魅力ある空間は創れます。
密集市街地等で囲み方のプランやコートハウスと言った手法によりそれらを実現する手段の一つとして用いられる事もしばしばありますが、それらは外部には開放しない方法ゆえ、街との連続性や関係性について少し考慮してあげる必要もあります。
私は、いつも外と中の関係についてはゆるやかに繋ぐと言う手法を必ずと言っていいほど意識しています。緩やかに繋ぐとは具体的にその一例を挙げますと、窓を開ければいきなりそこが外になるのではなく、必ず庇や袖壁等で頭の上や脇を守られながらウッドデッキなどを通し、次第に外に繋がって行くと言うものですが、実は庇の効果はそれだけでは無く、夏の暑い日ざしが室内に侵入するのを塞いでくれたり、袖壁により風を呼び込むと言った効果も持ち合わせています。
囲み方ではありませんが敷地三方を隣家に囲まれた敷地にコの字型平面を持ち緩やかに外部に繋がり、街に対しても緑の提供を取り入れた提案模型をここで紹介致します。