完成見学会で何を学ぶか?
完成見学会に訪れると、目新しいキッチンや設備機器類、壁や床に使われている素材などについつい目が行き勝ちですが、しかしよ~く御考え下さい。
そんな物はメーカーのショールームなどに行けばいくらだって確認できます。サンプルで確認する事だっていくらでも出来ます。
見学会で確認すべき事は何が使われているかと言った素材を見るのではなく、どのようなコンセプトに基づきその住まいがプラン展開されたのか、空間構成の持つ意味は?など、その住まいにしか無いその土地にしか無い表現をどう受け止めるかが大事なのです。
ですから良く練られたプランニングには感心させられますし、適当に組み合わされたプランは飽き飽きします。
つまり、そのようなプランには「個」が無いのです。
ですから、ぼーっと建物を見るのでは無く、何故このような住まいになっているのかを質問しないときっと、その住まいの良さはいつまでたっても分りませんし、部分部分に優劣を付けるだけの見学者になってしまいます。
そうならないように、ちょっと勇気をもって質問をしてみるのが良い見学をする近道です。
もっともそのような答えが返ってこないようなら、結局その家には、そのパーツパーツでしか魅力が無いと言う事なのでしょうから、どこにでも存在する家と言う事なのです。