SI単位
国際単位系を標準とする単位表示により、建築の現場や設計過程でもkgがN(ニュートン)、温度が℃からK(ケルビン)と表示されるなど、少し複雑な事になります。
普段はkgや℃でも全く支障の無い、むしろそちらの方が馴染み深い表示だけに出来ればそのまま使いたいのですが、ある年代からは学校教育の過程で国際単位系が標準的に使用されていたのでしょう、もしかしたらどちらの単位でも、いとも簡単に扱えるのかもしれません。
単位変換の際にある係数を掛ける事になりますが、例えば同じ「K」と言う文字一つ扱うにしても10の3乗を表す「K」なのか温度ケルビンを表す「K」なのか混乱しがちで、他の単位まで一緒に扱う過程で完全に混乱し出た結果を見ておかしい・・・となる事もしばしば
ある物理教師の経験のある方の建築構造力学へのアプローチの方法はいかにもと言った感じで、数字を見る前にこの単位に着目し、その数式が何を表すかと言った理解の仕方であった。
確かにそのようなアプローチの仕方もユニークで面白いかもしれないと思い、以後私もそのように考える事もあります。
所が先日来、エネルギー関係の計算をする過程でネットを徘徊していると手間暇かけずとも計算ソフトなるものが数社から販売されているそうで、値段もそれなりのものであった。
計算ソフトに条件だけ入力すれば答えが出てくると言う物。途中の過程は殆ど分らない。
それで、いいのだろうか?
時間を短縮するためには良い手段だが、一度はしくみを理解し、手計算する必要を感じる。その後ソフトに頼るなら未だ分るが、理屈が分らず使い続けるほど怖い物はない。
最も、理屈さえ理解できたなら高価なソフトを使わずともエクセルなどで計算表を作成できる事もあり、やはり一旦は手作業をこなす必要性を感じる。
CAD全盛の建築業界においても一度は手描き図面を経験したか否かで線1本の重みが理解できる事でしょう。