バリアフリーは簡単ではない
インテックス大阪にて今日から3日間バリアフリー2010と言う福祉展が開催されているようです。
歩行のアシスト器具や目線で文字が打てる機械なども展示されているようで最先端の介護器具から認知症疑似体験コーナーなどもあるようです。
私自身、これらの方面について、凄く長けている訳ではありませんが、以前丹波OB大学にて、「住まいの中に潜む危険」と言う内容で講演させて頂いた事もあり、住まいに関連させてなら多少の知識は持ち合わせています。
一般に、住宅においてバリアフリーと言うと段差が無いとか温度差が少ないとかその程度の認識だと思います。
以前、山東町で介護リフォームの設計監理をさせて頂いた折にはケアマネージャーさんや介護職員さんと下打合せをさせて頂いたのですが、介護のし易さと生活のし易いプランニングでは時により、これらの要求が乖離する場合もあります。しかし全くかけ離れた物とする事は出来ませんので、双方が出来るだけ≒(ニアリーイコール)となるようにまとめなければいけません。
ましてやリフォームの場合、既に出来上がっている枠組みの中に道筋を立てる必要がありますので、複合的にまとめあげる能力が必要となる訳です。
幸い、このリフォームでは両者の乖離は比較的小さかったために、動線を短くし、水周りや裏口の利便性を向上させる事で全体構成をまとめあげる事が出来ました。
介護改修(介護リフォーム)に限らず一般のリフォームにおいても、時により、思ってもいないアクションや寸法を要求される事もあり、現場にへばりついていないといけないのでは?と感じる事もしばしばです。