地縄張り
先日は「つながる家」の地縄張り確認、そして近隣への挨拶回り。
地縄張りとは地面に建物の位置を記すために縄を張る事で、おおよその建物位置がこれではっきりします。
何せ東西に長い敷地ですので、自ずと建物も東西に長くなり、端から端までは声は通らないと思います。
そんなこんなで、おおよその確認も終え、ご近所への挨拶回り。
そこで気になるのが、どの範囲まで挨拶にまわればいいのか?と言った事。
少なくとも隣接するお宅は全てと、道向かいの敷地に直面するお宅、その両隣程度は廻っておいた方が良いと思います。
その他、細い侵入路で工事車両により迷惑を掛けそうなお宅などが考えられますが、そのように考えを巡らせれば巡らせるほど、範囲が広がっていきますので、後は自分の気持ちで整理して御考え頂くのがいいでしょう。
さて、現場では基礎工事に先行して給排水管の引き込み工事が行われています。
引き込み工事とは、道路内に入っている給排水管から水道を敷地内に引き込んだり、又は逆に道路内に入っている公共下水管へ敷地内の排水管をつなぎ込む工事の事です。
そのために現場では、道路を一時的に占有し縦看板と共にガードマンを置き、道路と歩道、そして敷地の一部を掘削しています。
この辺りは、海からも比較的、近いために敷地内の掘削した土を手に取ると、地盤調査の通り大変粒子の細かな砂質地盤である事が分かります。
地盤調査は土質をサンプリング出来る調査法(スェーデン式調査法)ではなかったので、実際にこの程度の深い層まで目視で地盤を確認出来るのは、このタイミングとなります。
さて、この砂質地盤ですが、常時は非常に良好とされる種類の地盤ではありますが、地下水位の上昇により液状化現象が起こると少し問題となる場合があります。
液状化については阪神大震災でも海に近い街、若しくは埋立地がこの現象で被害を受けた事例が紹介されていましたが、砂の粒子が細かいので常時は密接につながっていますが、そこに水が入ることでその繋がりが解けてばらけてしまうと言う現象です。
この液状化対策に関してはベストな方法は無いと言われていますが、安全性とコストバランスからその選択を迫られる事になります。
地盤改良と基礎構造の強化と言う2本立てで対処する場合と基礎構造の強化で対処する、このどちらかになるとは思いますが、こちらの現場では後者の選択肢を採用しています。