兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

また一つ歴史に幕を下ろす事に

独立当初、まだ大した仕事の当ても無く彷徨っていた時代に、ふとしたきっかけで、講師として御声を掛けていただいた京都府立福知山高等技術専門校の建築科がこの3月をもち閉鎖となる事を受け、本日第30期生以降、最新の第71期生まで、計700通あまりの案内から約70名が参加し同窓会と言う形で皆が集まりました。

私は63期~65期までの約3年ほどの間、座学を中心に製図などを担当させて頂きました。本当に彷徨っていた時代でしたので、ここからの声掛けが無ければ、今の自分が無いと言っても過言では無い程、御世話になった学校です。

以前、このブログで紹介した「組めない継ぎ手」の見よう見まねは、ここで盗み取った技術を自分で試した結果ですが、初挑戦だったと言う事であえなく失敗。まあ、盗み取れなかったと言う事ですね。

でもこのような継ぎ手、仕口を自分で手を動かして挑戦してみた事で今は本当に強い武器となっています。
「百聞は一見にしかず」ですね。

業界の縮小、折からの不況の中、府の方針によっての閉鎖と言う事で、皆、残念な表情を隠す事は出来ませんが、卒業生達もそれぞれのステージで頑張っており、あそこで学んだ仲間と言う意識を高く持って、それぞれの今を生きていくしか無いと思います。

私が担当させて頂いた間の生徒さん達とも久しぶりに顔をあわせての近況報告で懐かしい思いで一杯でしたが、いつか今度は同じ現場で仕事が出来れば最高ですね。

しかし、思いもよらない所で人が繋がっている事実も分り、世の中本当に狭いと言う事も知らされた会でした。

皆様の御多幸と御発展をお祈りします。