真っ直ぐじゃあ面白ない その2
先日、真っ直ぐじゃあ、おもろないとか芸が無いとか言いながら、実はその芸が無い事をやっています。写真はとある御宅の改修(リフォーム)前後の写真ですが間取りは、殆ど変えずに必要な部分のみ壁の位置などを触った結果なのですが、道路からかぶりつきの玄関とは正にこの事です。
こちらの住まいには当初、通り土間(通り土間とは玄関からずうっと奥に続く土間の事)にオクドさんがあったそうです。そう言った話の中で、お客様の方から通り土間の復活と言う方向へ話が展開し私も興味を示しましたが、実際問題、間取の制約を受けながら現在のライフスタイルを考えると、段差のある通り土間は使い辛いという事を理解して頂けたようです。このように、住まいは設計者の面白い、面白くないだけで決まっていくものではなく、幾度となく繰り返される打合せと説明の上に成り立っていっています。
しかし、こちらの玄関と玄関ホールは壁や建具の位置なども以前と殆ど変わっていないにも係わらず、リフォーム直後は、勝手知ったる方は勝手に奥まで上がってくるようになったと聞きました。何故?まっすぐの動線のせいか?それとも新しくかわった家を見たかっただけなのか?
そう言えば、こんな話を聞いた事があって実際に確かめた事があります。地下街で道がニ方向又は三方向に分かれる場合、正面に突き当たりが見えている方への人通りは少ないと言う話です。実際その通りで、人間不思議と(突き当りまでに曲がる所やお店があると分かっていても)突き当たりが見えている方へはわざわざ進んで行かない習性があるようです。こんな事を住まいづくりに反映させられるのだろうか?
久々にホームページをフルリニューアルしました、まだまだ充実させていくつもりです。
宜しければどうぞ覗いてみてください。