海との関係
今週も確実に前進しています「丹後町の家」サブタイトルを「海を眺める家」と付けさせていただいているのですが、ここらでそろそろその海と建物との関係を紹介させて頂きます。
画面右に写っているのが今回の建物、道路を挟んで直ぐ目の前に海
この地域の方々の生活には常に海があり、その恩恵を受けたり、時には自然の脅威を感じたりする事もあるそうです。
しかし住まいに居ながら脅威を感じるのは不快ですから、出来る限りその海を楽しんでいただけるように海の見え方を様々に変えてみました。
パブリックなスペースから望む海はその雄大さを感じていただけるように、そしてプライベートゾーンからは海とその向こうに見える半島状の山も借景となるようにサッシの形状や取付位置に変化を与え、座する姿勢、寝転ぶ姿勢など低めの目線で、部屋と景色との関係を考えています。
窓は単に付ければ言いと言うものではなく、明るければそれで良いと言うものでもないと思います。
部屋の目的や用途に応じ、適切な明るさで落ち着く感じと言うのも大切な事です。
同じ海でも、その見方は一つではなく、様々な角度から生活の中にある海を存分に楽しんで頂ければと言う思いで、今回の計画をご提案した次第です。