兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

資金計画を立てる

先日、土地の売買契約が整ったので、次はお住まいのプレゼンなのですが、お住まいの計画だけでなく金融機関の手数料、固定資産税、不動産取得税などの税金関係、引越し費用、火災保険、上棟式や地鎮祭などの祭事費用、地盤調査、申請関係の諸費用、などなど、建築工事費や設計料以外にも諸々の経費が必要となります。 これらの計算はどこでやっても必ず出して貰えるわけではないので、○○税なるものが、ある日突然、請求が来てびっくり、と言うこともあります。

勿論、この段階で固定資産税などの基となる課税標準額などがはっきりしている訳ではありませんので、諸税関係は、おおよそのものとなりますが知っているのと知らなかったのでは全く違います。

又、この計画書は単にお金の計算をしているのではなくて、プロジェクトの方向性を見定める重要なものとなります。

住まい手のご要望を全て包含した計画を立てれば、ご予算オーバーとなるケースも多くあります。

これは予算が多くても多いなりに、それ以上のご要望があるので、予算の大小問わず起こるケースです。

予算厳守の方の場合は、プランを丸めることを検討しなければいけないので、何をどのように丸めることが可能なのか、よく打合せをさせていただくことになります。

ですので、我々の住まいづくりではヒアリングシートなるものに、ご要望などを全て書き出して頂きます。

書く事で考えが、まとまることが多々あります。そして、ご要望には優先順位をつけて頂くことが重要です。

又第三者である我々が拝見しても、これとこれは矛盾しているのではないでしょうか?とか、この要望とこの要望はこのようにすれば一まとめになり、無駄が省けるのではないでしょうか?とか、このご要望の目的は何ですか?と言った具合に無駄をそぎ落としたり、要望を満たすための代案を考えたりして予算に近づけるプランを提案させて頂きます。この作業も同じく、どこでやってもしてくれる訳ではありません。

言い方がおかしいのかもしれませんが、誤解を恐れずに言いますと、住まい手の要求を全て叶えたプランを作成してしまうと、建物は大きくならざるを得ません。私共の場合、予算がこれくらいだから、建物はこれぐらいの大きさに抑えないと資金計画が厳しいですよ、と言った提案をします。

 

勿論、大きさありきの住まいづくりではありませんので、コンパクトな中に如何に心地よい場所や、気に入って頂ける空間を創れるかと言ったことは常に考えています。