兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

地域性 その2

今回は、地域性について又別の角度から

書いてみたいと思います。

最初に私は、生まれてから30歳を過ぎるまで

その殆どを大阪で過ごしてきました

そして32歳から、ずっと丹波で暮らしています。

つまり純粋な丹波の人ではありません

外からの目で俯瞰して丹波を見る事が出来ます。

そんな私が体験したお話になります。

丹波市は元々氷上郡と名乗っていて

青垣町、氷上町、柏原町、山南町、春日町、市島町の

6つの町から成っていました。

それら6つの町は合併して丹波市になった今も

存在しています。

緯度的に最も北に位置するのが

私も住む青垣町です。

ある時、同じ市内の方と話をしていた時に

私が青垣ですと伝えていたこともあり

会話の端々に

「青垣は、雪が降るから・・・」とか

「青垣は田舎だから・・・」と兎に角

青垣を蔑んで優越感に浸ろうとしているんです。

最初にこれを聞いた時、私はまだ若かったし

大阪から丹波に移って、余り日が経っていなかったこともあり

「何言ってんだろう? このおばはん、

丹波なんてどこも田舎で変わらんやん」

と言う感じで思っていました。

そして又ある時、同じような発言をする

方に出会った時に、どうも柏原や氷上は都会で

それ以外はそうじゃあないと言うような口ぶりでした。

きっとこれらの方は外に出たこともなく

井の中の蛙、或いは 目くそ鼻くそ

状態なんだろうと思いました。

又、このような思い込みは移住希望者の方にも

伝わることがあるようで青垣は希望から外されることも

あるそうです。

但し、何のために田舎暮らしを希望されるのか

その大意を見失ってはいけません。

外から俯瞰的に見れる目を持つ私からすれば

市内で、どこに行こうが大して変わらん田舎です。

多分、都会の方も同じように言うと思います。

確かに青垣は多少、雪が降るかも知れませんが

市内で5℃も6℃も気温が変わる訳ではありませんし

雪の降り方が50cmも変わる訳ではありません。

そして2年前に半年ほど宮崎で

仮住まいさせて頂いたことでも分かりましたが

どこへ行こうと多少栄えている場所や

そうで無い場所があることは同じなんです

それを局所的に捉えて都会だ田舎だと言っている人

の世界観が極々小さいんだと思います。

言葉の通じる限り、或いは言葉が通じなくても学べば良いし

どこへ行こうが人は順応し、都会だ田舎だと喚き散らさなくても

住めば都なんだと思いました。

今回は地域性と言うタイトルからは少し逸れたかもしれませんね。

Narito Ashida