調査と不審者
住宅建築に携わる者として
建築現場や建築前の敷地調査に行くことは
誰が何と言おうと、完全な仕事なのですが
如何せん、住宅と言う用途である以上
周囲にも当然、住宅が建っている場合が殆どです。
そして、その住宅街に朝の通学時間帯や
夕方の下校時間帯に行くことも当然ある訳です。
以前、勤めていた事務所で丁度
工事中の現場に下校時間帯に行かなければ
ならないことがあったのですが
電車では不便な場所のため車で行ったのですが
住宅街と言うことで、専用の駐車場が
ある訳でもなく路上駐車せざるを得なかったのですが
現場近くで路上で停めるための場所を探すために
超低速で走ってた時のことです。
丁度、停めるのに都合の良さそうな場所を見つけたので
更にスピードを落とした所、
目の前にはランドセルを背負った小学生が一人
とぼとぼと歩いていましたが
私の車が近寄ったことを察知すると
ふと振り返り、こちらを見ました。
そして、前に向き直ると少し歩を速めました
完全に車を停めた私は、目の前の現場に行くために
カバンなどを持ち車のドアを
開けるや否や、その小学生は走り出し
あっという間に逃げて行きました。
えっ、もしかして不審者と思われたの?
こちらには、そんな気持ちが全くなくても
その小学生からすれば、どんなに怖かった思いだったのか
と思うと、なにか申し訳なかったなあと思いつつ
じゃあ、どんな行動が一番正解なのか?
は分かりません。
そして、同じようなことが
割と最近にもあります。
お客さんが購入前の敷地調査のために、
電車で行っていたのですが、お客さんとは現地で
午後3時頃の待ち合わせだったと思います。
初めての場所なのでスマホの地図を片手に歩き
殆ど間近まで近づき、場所を特定できたので
スマホはポケットに収納
と思ったら、又前に小学生が数人
歩いているではありませんか?
私は、その道を左に曲がるので
誰も曲がらずに真っすぐ歩いてくれ
と願っていたら、その内の一人が
左に曲がりました。
うぁ~、急いで怪しまれない方法を
と思いカバンの中をゴソゴソしながら
歩いていたのですが、後ろを振り向いた
その小学生からすれば
カバンから何が出るんだろうと
恐怖心一杯だったかも知れません。
彼も又、逃げ去るように走り出しました。
結局、カバンの中からコンベックスを取り出した頃に
現場に到着したので、道幅を測る仕草と言うよりも
本当に測っていたのですが
それを遠目から振り返っていた彼からすれば
どのように映っていたのかは不明ですが
無実を証明するための表現
私はあなたに敵意はありませんと言うことを
表現する方法、一体どうすれば良いのでしょう?
カバンに「私は不審者ではありません」と
貼っておくべきか?(笑)
まさか、マンガやコントじゃああるまいし
一目で建築士と分かる何か無いのでしょうか?