兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

屋根形状

屋根の形の検討は間取りと同時に考えながら
するのがプロですが、こればかりは数をこな
して訓練しないとそうもいきません。よって
はじめの内は間取りが出来てから屋根を考え
ることになると思います。

屋根の形状は構造にも直結しているため、ど
うにでもなる訳ではありませんが、平面形状
が単純であれば幾つかのパターンが検討でき
ると思います。

例えば今回、掲載しているような単純な長方
形間取りの場合、図のような切妻屋根のパタ
ーン(図A)や片流れ屋根のパターンなどが
想定できます。

所で片流れ屋根の場合(図B)、屋根が高く
なる側【右の図の(ア) の部分】のデザイ
ンって意外にのっぺりして格好悪くなりが
ちです。

特に図にある東側が道路になる場合、この
壁が高くなる側が、まともに道路からメイ
ンデザインの面として見えてきます。

屋根勾配がもっときつくなって(ア)の高
さが高くなればなるほど、デザインがのっ
ぺりしてしまいます。2階に窓がついた、
その上が特にのっぺりして格好悪く見えま
す。

それを解消するための屋根の形状がCの図
です。切妻屋根の棟の位置が違うパターン
ですが、こうしておけば、のっぺり感が緩
和されてきます。

もっとも屋根の形状が少し複雑になるため
雨仕舞はしっかりと考えなければいけませ
ん。

最近は軒の出の無いスクエアな建物も増え
ていますが、少なくとも雨や雪の多い地域
ではしっかりと軒は出しておく方がベター
かと思います。