住まいづくり通信 8/1号
今日から8月ですね。水辺の事故も多発しているようです。皆様、気をつけて夏を過ごして下さいね。
それでは住まいづくり通信のスタートです。
前々回、木を繋ぐ位置は分散させると言う話でしたが、何故1本の木でないの?と言う疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです、構造強度の面から見ると1本の木で継目無くつくるって言うのは、もの凄く理想的です。
でも、コストの面から考えると、そんなに長い材料ばかり使うと高くついて仕方が無いのです。ですから材料を継ぎ足して使う事になる訳ですが、さらにもう一つこれは山で木を切る段階にも関係してきます。
一般的な話ですが国産材を前提として話をしますと、山で1本の木を切ったあと玉切りと言って運搬に適した長さに切り分けていきます。2m、3m、4mと言った具合になる訳ですが、これ4mまでが一般の規格の長さです。それ以上長い材料は特殊材として扱われ値段も4mまではその体積に比例して上がってくるのに対して、5m以上の材料になるとその単価はいきなり上昇カーブを描く事になります。ですから長い材料を沢山使う場合は予算に対する配慮を忘れてはいけない事になります。
ちなみに材料が4.1mしか必要なくても5mの材料を買わなければいけないんですよ。つまり残り0.9mは使われなくてもお金を払っている事になります。もし新築の際に御自分で木を使って何かつくろうと思われるようでしたら、工務店さんに端材を置いておいて欲しいと言えば、その様な材料を残しておいて貰えると思いますが、量は沢山でないと思います。
たまに0.5mごとでも買える場合がありますが、そんなのはごく稀です。