タンニン、ポリフェノール
更に先日の話を受け、時折使用する「柿渋」。
柿渋 / 株式会社 トミヤマ
渋みの主成分でもあるタンニンをたっぷり含み防虫や着色効果を狙って使用します。住まいの土台に使用される事のある栗の木も同じくタンニンを含むため防虫、忌避効果があると言われています。
私共の場合、原液のまま使用することはあまりありませんが、濃い色が好みの場合は原液のまま使用してもいいでしょう。水で3倍に薄め刷毛で木材に塗っていきますが塗ったまま放置しておくと塗りムラが出来綺麗ではありませんので塗った後すぐに乾いたウエスでのばすようにして拭き取りますがしっかりと色は付きます。又柿渋が鉄に触れると、鉄の方が黒くなり酸化します。昔から染料としても使われていた事もあり衣服につくと洗濯しても綺麗に落ちませんので、作業時には汚れても構わない服装でして下さい。匂いがきつく、銀杏の実がなった時のような匂いと形容するのが適しているのかもしれませんがとにかく臭いので、作業時には風が通るようにしておくのが良いと思います。但し、1週間もすれば匂いはしなくなります。紫外線により劣化するので保管は冷暗所にして下さい。以前、忘れていてあたたかい所においておくと膜がはったようになりドロドロでとてもきつい匂いを発していました、発酵していたのでしょうか?
また同社ではもう少ししっかりと色をつけたい時のためにベンガラなどの着色料等も販売されているようです、詳しくはホームページを覗いてみて下さい。
ワインの成分で話題になったポリフェノールの成分でもあるタンニンが体に良いと言う事から最近では食用商品としても色々売り出されているようですが興味のある方は一度お試しください。但し食べすぎると便秘になるかもしれないと言う事ですのでほどほどに。