開口補強
鉄筋コンクリートの建物では、コンクリートを打設する前に予め換気扇や排水管などが壁を貫通する部分にスリーブと言う穴を空けるためのパイプを入れています。
でそのパイプの周りを取り囲むように開口補強筋と言う鉄筋を入れるのですが、
さて、木造の建物でも同じように、換気扇のダクトや排水管などが壁を貫通する部分が発生します。
で、話しは一旦横へ置いておき、木造の建物で耐力壁を確保しようと思えば、
一つは筋交いで耐力壁を確保する方法と
もう一つ、構造用合板などの面材で耐力壁を確保する方法の2通りがあります。
筋交いで耐力壁を作る場合は当然の事として筋交いを損傷しないようにする事が重要で、建物完成後にエアコンなどを取り付けるために壁に穴あけ工事を行う場合などは、特に要注意です。
家電量販店などでエアコンを買って、ついでにその店で取付工事までしてもらう場合などは、図面とよ~くにらめっこして、今から穴を開けようとしている壁に筋交いが入っていないか、上手く筋交いの位置をかわせているかなど検討の余地ありなのです。
そして、もう一つ構造用合板と呼ばれる面材で耐力壁を造る場合、特に狭小間口の建物になると
図の緑着色部のような建物内に耐力壁を造らざるを得ない場合があります。
しかし、建物内と言う事は、その壁を利用してスイッチやコンセントが付いたり、時には2階にある水周りの排水管がその壁を貫通する場合があります。
そこで問題なのが合板に穴を開けるという行為です。
たかが、スイッチやコンセントと言った調子で沢山穴を開けてしまうと、実は耐力壁としての効果を失うのです。
ですから、建物内に耐力壁を設ける場合は、よほど注意しておかないといけません。
仮に穴を開けるなら開口補強をするなどして一定のルールの上で穴を空ける必要があるのです。
一定のルール、教えてほしいと言う方は、当方のWEBサイトからでもメールを下さい。図面を差し上げます。