大工工事と家具工事
概算見積りの出た「つながる(家)」もいよいよ本設計に進む事になった。
少々、金額調整しながらの設計となりそうですが、初案の原型は留められそうで、ほっと一安心です。
さて地元、丹波の「2世帯3動線のリフォーム」の現場では2期工事もいよいよ大詰め、親世帯のLDKの工事がクライマックスを迎えようとしています。
床は室内飼いのワンちゃん対策も兼ねてナラのフローリングです。
杉とは違い、しっかりした硬さと重厚感が特徴の材料です。
ここでは本来、家具であるテレビ台を大工さんが現場で製作しています。家具なら家具屋さんにつくってもらう物じゃあないの?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
はい、確かにそうなのですが、精度を要求しない家具、例えば引き出しの付かない棚やオープンな本棚程度であれば、あれば大工さんでも充分に作ってもらえるのです。但し、器用な大工さんなら相当手の込んだ家具も作ってくれるそうです。
そうする事のメリットはずばりコスト削減。
但し、材料を組み合わせる部分は殆ど、つき合わせてビスで留める程度。道具は大工さんが手持ちの道具を使って現場で作業しますので精度の高い仕事は出来ませんが、ずばり形になっていれば何ら支障ない家具の場合は特段、問題となる事はありません。
一方、家具屋さんに依頼するメリットは、工場に据えられた精密な機械によって精度の高い手の込んだ仕事で仕上げてもらえる事です。
これらを良く見極めて、それらの家具をどちらの手で作って貰うかを上手く割り振る事も、コスト調整の方法の一つです。
製作中のテレビ台。外枠は組みあがっています。後は配線用の穴を空けてもらい、棚板と背板をつければ、8割程度終了。
後は簡易な建具が入れば、完成です。