規制
新車は独特の匂いを放っております。
でも、どのメーカー、どの車種をとっても新車の匂いって同じ匂いじゃあ、ありませんか?
少なくとも私にはそのように感じます。
メーカーごとに少ずつ違っていてもおかしくないように思いますが、使われている素材、接着剤などが同じなのか?
さて、所で 匂い、匂いと言って喜んでいてはいけないようです。
この匂いの根源、実は化学物質なのだそうです。
実は、新車には塗料に使われる溶剤や接着剤から発せられる揮発性有機化合物(VOC)が充満しているとの事で過敏に反応する人が乗ると即、シックハウスと同じような症状を発生する事もあるそうです。
建築業界ではこれだけ、シックハウスが叫ばれている中で自動車業界ではこのあたりの規制はどうなっているのか?と思い少し調べてみました。
日本自動車工業会より
未だ自主規制の段階のようで、普通自動車では2007年から一部メーカーが対策を取り出したんだそうです。(正直、遅いです)
内容としては接着剤の水性化、塗料の無溶剤化と言った所のようで、現段階で市場に出回っている車の大半はVOC対策は打たれていないと思われます。
少し残念ですね。
データによると経年によって次第にVOC濃度は低下していきますが
やはり、炎天下に駐車中の車内は高温となるためにVOC濃度もぐんとあがる傾向にあります。
対策はやはり窓明けやエアコンの外気導入状態による換気ということで、住宅における対策と同じですね。
自動車と言う動く個室の設備は、どんどんハイテク化しており、15年前の車では考えられなかった装備も沢山備わっております。
ドライビングをより快適にと言った発想は進化すれども、車に乗る人の体質を考えると言う発想ではまだまだ遅れている模様。
車外に出す排気ガスの抑制と共に車内に発生するVOCと言うガスの濃度もゼロ化し、様々な体質の人が車に乗っても何とも無い、名前だけのエコカーではなく真の意味でのエコカーの開発に期待しております。