引渡し
昨日は丹後町の家(海を眺める家)の引渡し日。
予定を1日スライドして大正解のまたまた快晴の穏やかな1日でした。
僕がこの現場行く時には必ず晴れると言う嘘のような本当の話が住まい手を始め現場の方々にも伝説のように知れ渡っており、天候に左右される作業は、僕が来る日に合わせて予定を組まれていたとか・・・。
そんな昨日もぽかぽかの、まるで12月とは思えないような陽気の中で引渡し後に住まい手と共に設計による完了検査を終える頃には、もう既に日が傾きかけ、水面に写る太陽の陽射しが眩しいくらいに住まいの中に広がっていました。
そんな夕刻、しばしベルコニーへ出てコーヒーのおもてなしを受けていると、まるでコマーシャルのワンシーンのような気さえしてきます。
そんな、海沿いの街並みを目にするのもしばし、お別れと言う事でお昼に少し歩き回り、発想のヒントともなった海の見え方や気になる街角を収めてきました。
細い道の間から覗く海の景色はこういった港町独特の景色です。
そして海とは反対側へ目を向けると細い路地が丘を駆け上るように急な坂道となっています。その坂道に向かって家々の玄関が設けられています。
海沿いの漁師町にはこのような押し縁下見板張りと言った板壁の住まいが多く、以前「香住の家」ではこの張り方を踏襲しました。
押し縁下見板張りのディテールです。
一番初めにこの街を訪れた際に目に付いた庇です。桁を受ける頬杖材として使われているのが曲がった木です。形状をそのまま活かし上手く庇下の空間を確保しています。
最後は、敷地と海との関係です。赤矢印が現場で、道路を隔てた崖下に海が広がっています。
次回に続く