経年変化
今朝はいつもとはちょっと違うスタート。
早めに起きるつもりが、いつもの起床時間になってしまいましたが、お盆を前にお墓掃除から始まりました。
それでも朝の涼しい内に何とか作業も終える事が出来、一汗かいた後の仕事はなかなかの気分です。
墓石をブラシで磨き、汚れやコケを落とし、ウチのお墓は家からすぐの所にあるのですが墓石の数がかなりあり、一体磨き上げるだけでもかなりの時間が必要です。
さて、作業を終える頃にふと塔婆(お寺で戒名を書いていただいた木製の長いお札の事)を見ると掃除の水で濡れた塔婆は半年以上経過しているにも関わらず、新しい木の状態に近くタフさを感じましたが、流石に乾いた状態でもう一度見ると、あっやっぱり経年変化しているなあと言うのが実感できました。
携帯写真ですので少々画像は荒いのですが、罰当たりながらちょっと写真を撮らせて頂きました。
左の塔婆は半年ほど経過した物、右の物は1年半位経過した物。いずれも材種は杉です。
変化の仕方がよく分かると思いますが、秋目(冬目と言う場合もあります)の部分(丸太の状態で皆様が年輪として数えられる部分ですが本当は秋目と冬目がセットで年輪です)が筋状に浮き立ち春目(夏目と言う場合もあります)の部分が段々と黒ずみやがて全体的に黒ずみが広がって行く。
これが一般的な木(杉)の経年変化の仕方で、住まいの外壁に木を使う場合もこのようになっていきます。勿論殆どの場合、防腐塗装を施しますが、木の素材感を活かすために色が殆どつかない物も良く使われます。
この黒ずみを気にされる方も沢山いらっしゃいますので、その場合は黒などの濃い色での塗装をお勧めします。
同じ防腐塗装であっても無色の物は紫外線に対する劣化進行度合いが濃い色の物よりも早いと言った事が大きな理由のようですので、このような経年変化も頭に入れた上で木部を塗装する場合はその色を決定していただく事も必要であると思います。
いずれにせよ外部に木を使うと言う事はメンテナンスと付き合う必要があると言う事ですので、それが面倒なら外部への木の使用は控え目に御検討して頂く方が良いでしょうね。