兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

住まい手参加型の家づくり

先日来、完成見学会のお知らせをしています「sideriver~もう一つの川・余暇を楽しむ家」(加古川の家)ですが、先日は確認検査機関による完了検査、引き続き住まい手と設計による合同の完了検査。

と言いましても、工事中から住まい手には毎週現場をご覧頂き、そして私の厳しい監理の下、工事が行われましたので、この検査はどちらかと言えば、建具の開閉具合やクロスの汚れや剥がれ、未完工事の確認や機器類の動作確認、配管周りのチェックなど、ほとんどが見え掛かり上の検査となります。

10数項目の指摘はございましたが大きな問題も無く午前中には、ほぼ完了。

午後からは住まい手にもご参加頂き柿渋塗装の作業を行いました。

こちらのお宅で住まい手にもご参加いただくのは、材料の選木作業以来と言う事で、次週に予定していますワックス塗装と並んで締めの作業となります。

所で、この柿渋塗装をしましょうとなった発端は、私の事務所の床に塗った物をご覧頂き、気に入って頂けた事から始まったのだったか、どうだったのかは記憶に定かではありませんが、私の事務所を一度ご覧頂いた事は確かです。

と言いましても、いかにも塗ってますと言ったものではなく、一般的に時間経過と共に黄色っぽく変色する杉ですが、柿渋塗装をする事で、ほんのり赤味掛かった感じが持続しかなり良い感じです。

柿渋を水で3倍に希釈し、刷毛で塗り、直ぐにウエスで拭き取る。

薄塗りの、そんな作業の繰り返しで塗装後、直ぐに発色する訳ではありませんので実際に効果を確認できるまでには暫く時間も必要です。

しかし、銀杏のような強烈な匂いは慣れるまでには時間も必要ですが、作業が完了する頃にはすっかり匂いの事はどこかに行っていました。

 

柿渋塗装2

柿渋塗装3

 

右は塗装後の床ですが、直後は塗った効果が全く認識出来ません。

しかし、この赤味の感じがかなり持続する事、防虫効果、害虫忌避効果等も期待できます。

さて、次週はワックス塗装で総仕上げとなります。

「sideriver ~ もう一つの川・余暇を楽しむ家」 完成見学会

日時 2008年4月12日(土)・13日(日)

   いずれも10時~17時

   見学御希望の方はこちらからどうぞ

    追って、地図などの詳しいご案内をさせて頂きます。