前へ
先日、とある本で見つけた記事に建築家の堀部安嗣さんが「私の失敗談」と言う内容で記事を書かれていました。 独立後、初の物件でのこと。大工さんの加工場に刻みを見学に行った際に柱が図面よりも60cmも長く刻まれていたので、その事を伝えると「この辺りの風習では、これが当たり前、やってられない」と言うニュアンスで怒り、この仕事はしないと投げ出したそうです。その後、何とか丸く事はおさまったそうですが、はてそれってそれだけで怒らないといけないことか?
とも思いましたが誰にでもそのような経験はあるのかもしれません。
何せ、自分で描いた図面を人に委ねるのですから無理もありません。人の感情をコントロールする事程難しいものはありません。
さて、当方も失敗と言えるかどうかは、あと何年か先に思うのかもしれませんし、思わないのかもしれません。
ようやく、図面を見ながら出来るよ、と仰って下さる職人さんに現場を見ながら条件面の確認をして頂く事になりました。
上手く行くことを願うばかりですが、いきなり手戻り工事からお願いします、と言うのも酷なので戻せる範囲まで戻すことにしました。
工務店さんに面倒見て頂きたい所ですが、忙しく人手も足りていないとのこと、じれったい気持ちも抑えながら時間をみながら戻す作業を始めました。
何とか前へと期待を込めて!