相見積りには乗っからない
先日、とある相見積り(特別な理由があっての相見積り依頼でした)の件で数社の施工者に連絡を取りました。 一旦、社内協議をされた後、「今は手一杯で申し訳ないけどもお受けできない」
又ある会社もあまり積極的には受けたくないような感じです。
結局、一旦相見積りは止めました。
そうです、価格競争に巻込まれないための防衛手段として、端からこういった話しには手を出さないのが、健全経営のための方法になりつつあるようです。
当方にも時々、工務店と勘違いしているのか、コンサルタントさんが宣伝FAXを流してくるのですが、その中にも、そのような文言が見受けられます。
ましてや、消費増税前の駆け込み需要もあり、確実に依頼して頂ける仕事を丁寧に受けたい、と言うのが本音だと思います。
一昔前の How to には相見積りを取れ と言うのがあったかも知れません。
が、健全経営を意識されている施工者さんが多くなっていますので、このような現状なのだと思います。
一方で、経営状態が良くなくて直ぐにでも仕事が欲しい会社は、多少無理をしてでも仕事を取りにこようとしますが
さて、今この時期に仕事が無い会社が更に厳しくなると予想されている、この先に仕事があるのか?つまり存続しているのか?疑問ですね。
家は建って終わりでは無くて、ずっとその先も面倒を見ていただかないといけません。
更に言えば、最後まで建てばいいけども、途中でポシャられると、困るのは誰か?
仕事は忙しい所に頼め、と言います。
忙しくあるための方策、どことも講じられているのかも知れません。
しかし設計事務所は、この点では全然遅れている業種でもあり、未だ多くの事務所が昔からのやり方を続けていると聞きます。
設計事務所が経営を意識するだなんてもっての外、と言う方アトリエ系設計者もいらっしゃいますが、意識せずとも仕事があるのは、ほんの一握り。
工夫に工夫を重ね繁栄されているように見えているんだと思います。
私共も工夫を重ねて良い住まいを提供し続けて行きたいと思います。