熱はどこから逃げてくの?
Q値(熱損失係数)計算をしてみて毎回感じるのは、熱の逃げ道の事です。
グラフ小さすぎて分りませんが水色の所にご注目下さい。
上の段が、住まいの中の屋根(緑色)、外壁(黄色)、床(ピンク)、開口(水色)の各部の面積割合。
下の段は、各部位から逃げていく熱の割合を示します。(熱損失の割合)
水色の開口部の全体に占める面積はわずか6.54%です。
そして、その僅かの面積から逃げる熱の割合は全体の35.59%と最も多くの値を示します。
要するに窓(開口部)の面積が大きくなればなるほど、熱損失の割合が高くなりますので、エネルギー消費の多い家となります。
このデータはアルミサッシペアガラスでの結果ですが
これらを改善しようとすればサッシ及びガラスの性能を上げる、
内障子や密閉性のあるカーテン、ハニカムブラインドなどを採用しても多少、改善効果があります。
明るいのが良いからと窓を多くすると、その影響が、このような所で出て来ます。
窓の配置や大きさ、目的をしっかりと確認しながら、開口部計画をしましょう!