二割の言い分
本日も御訪問有難う御座います。
国産材による住まいづくりに関わっていると、自然とそのような人達や場に会う機会が増え、その世界が全てのように錯覚してしまいがちですが、所がそのような輪から一歩外れはするものの同じ建築という世界に身をおく人達と話をしたり、聞いたりすると、いい意味でも悪い意味でも、まるで世界が違って来ます。これは仕方の無い事なのですが・・・。
市場の割合で見ると外材8割、国産材2割と言われている世界ですから、2割の方に入る私達の方が少数派である事は間違いないのですが、日本の山がどうだこうだと言った所での話はかみ合わず、それを意識しない一般消費者の耳には中々届く訳も無く、そちらを声高に叫ぶのは少し見当違いなのでしょう。(最も最近は消費者の方が良く勉強されていて無垢材や国産材での住まいをお願いしても造り手である工務店が、それを嫌うと言うケースも相談としてよく聞く話です。)
むしろ、私達に出来る事は、その木を使って、いかに心地いい空間をつくれるかと言った事を目指し、木ファンを増やす方が早道なのかもしれません。
とまあそんな訳で今日もそのような研修と言うかツアーに参加し、分かってはいましたが又現状の声を聞いて再認識した次第です。
世間では構造計算書偽造の波紋がまだまだ広がっていますが、果たして氷山の一角なのでしょうか?住人の安全を最優先し、一時的にでも国が割って入って解決させるか、しないと事態が長引き住人は一向に蚊帳の外のような気もするのですが、責任転換合戦が一刻も早く収束し、住人への対応策へ向けた動きが始まる事を願うばかりです。