積雪150㎝は辛いよ
今日、昼過ぎから降り出した雪は30~40cmほど積もり、少し落ち着きつつあるようです。 折角なので建築に関する雪ネタでも
只今、概算見積に向け設計中の住まい、積雪の多い地域故に、通常よりも多い荷重を想定しておかなければいけません。
調べてみると、積雪150㎝、豪雪地域の指定を受けています。
積雪1cmで3㎏/㎡の荷重を想定しないといけないので1㎡あたりに450㎏の荷重が屋根に載る計算になります。
兵庫県の南部、降雪の滅多にない地域では、これは、60㎏の想定でいいので、実に7.5倍の荷重が載っかると言う事になります。
こうなってしまうと上下の階で柱の位置がずれるととんでもない大きな梁が必要になります。
試しにやってみると、2間(3.64m)梁を飛ばしてそのスパンの真ん中に束を建てて母屋を受ける構造にすると、その梁は材種にもよりますが60cm以上の梁成(梁の高さ)が必要と言う事になります。
となるとそんな大きな木材を使える事はめったにありませんし、あったとしても値段もバカ高くなります。
ですので集成材のヤング係数の高い物(たわみに強い物)に変えるとか、下の柱と束が同じ位置になるように構造計画を見直す等が必要となります。
今回は登り梁の採用によって、これらをクリアする事になりそうです。