兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

模型3体

ゴールデンウィークも明日で終わり、最大10連休と言う羨ましい方もいらっしゃったとか、いらっしゃらなかったとか、しかし高速道路の無料化実験も間もなく終わるという事で、大変な混雑も見られたようですね。 さて当事務所は、と言いますと主に模型製作に追われた連休となりましたが、計3体の模型が完成しました。

と言っても内1体はスタディー模型ですので手軽に作れる物でしたが、それでも他2体はプレゼン用ですのでスケールアップして作り込むと、それなりに時間も掛かります。

模型3体

しかし、全貌は未だ見せられません。何せプレゼン前なので、ひとまず真上から。

それにしても震災後、暮らしのエネルギー利用に対する広告のあり方がここぞとばかりに、初期投資の必要な、ややアクティブな手法ばかり目立って来たようにも感じます。

これは大手と呼ばれる造り手や企業がここぞ、とばかりに広告効果を期待し投資している事は言うまでもありません。

只、これらは未だ解決するべき問題やコスト、効率性が充分とは言えないように思いますので、もう少し建物自体で省エネルギー性能を高める方が賢明と考えます。

当事務所での震災前からの取り組みではありますが、Q値計算(熱の逃げやすさを示す指標)を行うのも、その一環であります。

日経アーキテクチャー最新号では吉田兼好の「夏を旨とすべし」と言う住まいのあり方に疑問を唱えられています。

夏は熱帯、冬は欧州並みと言う両極端の日本の気候を鑑みると、体毛が薄く発汗機能が発達している人間は暑さは得意で、反対に寒さには大きなハンディを背負っている、とあります。(だから冬は沢山の服を着込んで暖をとろうとするのでしょうね)

そして、むしろ日本の住まいは「冬を旨とすべし」と言う面白い展開をされている事に目が行きました。

これは私自身、北近畿丹波に住んでみて感じた事とほぼ同じで、1年の内で、11月頃から暖房器具を用意し、そしてつい先日まで朝夕に暖房器具に頼って生活する我々には正にその通りなのでは?と思った内容でありました。

又次号以降もこの特集は続くようですので、期待して読み進めてみたいと思います。