兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

いノ一番

「いノ一番に〇〇する」と言う言葉、最近使
う事も少なくなりましたが、「他のことはさて
おいて、先ず最初に〇〇する」と言う意味合
いで良いのでしょうか?

「一丁目一番地」と言う言葉と同義或いは類
義であると解釈しているのですが、さてこの
言葉、建築用語から来ていると思うのですが
如何でしょう?

木造建築では材料の行き先(住所)を示すた
めに材料に番付を付けます。木が見えない建
築では、どんな木がどこに使われようが、関
係ないのですが木が見える建築では、見える
部分は綺麗な木目や色味、節の有無などによ
って建築の出来栄えが随分と違って見えます。

当事務所でも、この作業番付打ちをするので
すが、その時の写真に「いノ一番」が写って
いました。四角い建物では縦方向と横方向に
番付が打たれ、その交点がその材料の番付と
なります。

縦方向の最初に来るのが「い(通り)」横方
向の最初が「一(通り)」従って、その交点
は「いノ一番」と言うことになり建物の角
になります。即ち先ず最初に来る材料と言
うことになります。

写真は杉材の柱への番付打ちが終わった状態
です。一番右にあるのが「いノ一番」の材料
と言うことになります。