兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

納まり

建築には様々な場所に納まりが存在しています。
納まりの集合体と言っても過言ではありません。

納まりと言うくらいなので、きっちりと材料と
材料が組み上がったり、あるいはあえてずらし
ていたり様々な納まりがあると思います。思い
ますと書くのは他の方の納まりが分かっている
訳ではないためなのですが、私の場合、ずらす
納まりをすることはありません、今の所は・・
・。

一般的に窓枠は四方に木の枠或いは樹脂の枠が
回されると思いますが、当方ではケースバイケ
ースで枠の納め方を使い分けています。又住宅
内部に用いる木製建具も既製品の建具を採用す
ることはありませんので、それらの枠もケース
バイケースで納まりが異なります。

鍵の掛かる戸なのか、そうで無い戸なのか、ア
ウトセットと言って壁の外に飛び出した戸なの
かで納まりが変わることがあります。とは言え、
建具1枚ごとに全て違う納まりになってしまっ
ては手間も掛かるし、間違えの元になり兼ねま
せんので、ある程度ルール化して、このケース
はこの納まりと言った具合に決めています。

写真は鍵の掛からない戸の枠の納まりです。
鴨居は通常通り、建具が滑る溝だけが掘って
あるのですが、戸が壁に当たる部分は戸当た
りの棒ののような物が壁に取り付いているだ
けです。

この部分は建具の幅よりも狭いため、戸を閉
めると戸が直接壁に当たっているように見え
るのですが、実は戸当たりの棒に当たってい
るため、壁が傷むことはありません。

一般的な納まりと比べると、見ることが少な
いと思いますが、経験の中で生み出した納ま
りの一つでもあります。