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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

古民家を測る

先日、古民家を購入された方からの御依頼で、
その建物を拝見しました。
間取りのチェックも必要なため早速実測してみると、
あれ見たことの無いモジュールが、
念のため方向を変えたりしながら
数か所を測ってみた所、
やっぱり見たことの無いモジュールでした。

あれっ?訳の分からんパターンか?
と思い始めた時に畳の敷き方が
変なことを発見しました。

実は最近の住宅では畳って敷くべき位置が
決まっているんですよね。
だから、畳を上げたら元の位置に戻さないと
上手く敷くことが出来ないんです。
仮に上手く敷けたと思っても、
実は畳の端に微妙な隙間が空いていたりします。

普通は、こんな畳の敷き方普通は
しないけどなあと思っていたのですが、
もしかしてと思い、畳のサイズを測ってみた所、
モジュールの謎が解明出来ました。

畳を優先的に敷き、その外側に柱を置くと
言ったモジュールの決め方をしていた時代があるんです。
こうすることで畳の大きさが全て同じなので、
どこの位置に畳を敷いても間違いなく
綺麗に納まると言う算段です。

この家がそれほど古い時代の建物だと
言う事が分かりました。
畳の敷き方で、その建物の時代を感じたのは
初めてでしたが、これで又一つモジュールの
バリエーションが増えたので知識の幅が広がりました。

Narito Ashida