流行?
コロナ時は、めっきり住宅見学会の広告も
減っていましたが、最近少しずつ復活しているようで
見学会の広告も良く見るようになりました。
所が、その広告の中で見かけなくなった言葉が
「パッシブデザイン」と言う言葉です。
当時は誰かれ構わず皆こぞって、
流行りのように使っていたのですが、
言葉の本当の意味を知って使うのが、
おこがましく思えたのか、
最近は殆ど見なくなりました。
パッシブデザインとは、直訳すると受け身な
デザインと言うことになりますが、
機械を使って住まいの環境を整えるのと
逆の意味で用いられていると理解しています。
と言う事は機械に負けることのない効果を
自然のエネルギーを利用して得られないと
いけないので、本当は凄く難しいのですが、
南向きに窓を設けて陽射しを取り入れることだけに
スポットを充てて「パッシブデザイン」と
命名していた会社が多かったように思います。
南向きの窓から陽射しを取り入れるのは
パッシブデザインの手法の一つに過ぎません。
又こうすればパッシブデザインだと言う
具体的な方法はないため誰でもが簡単に
使えていたように思いますが、
実は本気で取り組んでいる会社さんが
やっている内容を知ると、
腰が引けて簡単にこの言葉を
使えなくなったのかもしれません。
勉強すればするほど奥が深いのですが、
さて予算と効果の対比で、
どこまでやればいいのか際限が
見えないのも事実です。
家づくりは流行ではありませんが
ステップアップすることは必要かと思いますし、
先人の知恵に学ぶことも重要と思います。
答えのない中で、どこに
自分のポジションを見つけるか、
これは全ての会社の命題と言えそうですね。