何か足す
さて工事期間が、あと1カ月と少しになった
庫裡の改修工事ですが、あちらこちらに
建ってからの時間を感じる部分が出てきます。
差鴨居を抜いた後の柱に空いた
ほぞ穴の中には蜂の巣のような物が
残っていましたし
それ以外にも、以前の仕事の跡が
あちらこちらにあり、相当な断面欠損の状態で
見るからに大丈夫なの?と言った
状態になっていたため、添え柱を加えて貰いました。
添え柱とは、書いて字の如く
既存の柱の横に添わせるように設ける柱の事です。
この柱の半間右側にも新規に
柱を設けているため、この梁から受ける
荷重はかなり分散されているとは思いますが
座屈防止のためにも設けています。
そして、この柱は栗の木です。
栗の木はタンニンを多く含むため
虫害にも強いので、昔は土台などで
よく使われていましたが、
最近は国内で獲れる量も、うんと減り、
専ら中国産の物が多いと聞きますが
さて、これはどこ産の物なのかは確認出来ていません。