兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

浴室考 3

さて、先日に続き今回も浴室についての話です。

浴槽の素材も色々あって

木で出来た浴槽、ホーローの浴槽、鉄の浴槽

FRP、人造大理石、石張りの浴槽などなど

水が貯めることが出来る物なら

何でも浴槽とすることが出来ます。


和歌山には川湯温泉と呼ぶ

河原の石を掘ったら温泉になるよう場所もありますしね


又スタイルも床にバスタブだけを置くタイプの物

五右衛門風呂のように窯を埋めるタイプ

木で組まれた浴槽など、どれも旅先で経験できそうですね。


そして今日、紹介する浴室は

そんな旅先でのお風呂を自宅でも叶えたいとの

ご家族の想いに応えた物です。

S128.jpg

浴槽を含め、下半分はFRPのユニットになった物

上半分は自由に作れるお風呂で

この時は、水に強いとされるヒバを張っています。

お風呂に木を使って腐らないですか?

と質問を受けることが多いのですが

オールFRPのシステムバスなどと比較すると

耐久性は劣るかもしれませんが

最後にお風呂に入った後の乾燥や

メンテナンスなどをある程度して頂けるなら

ある程度の耐久性は見込めます。

こちらのお住まいでは、10年は通常の状態だったようですが

その後、カビが目立つようになってきたとのことで

暫く、ご自分でメンテナンスされましたが

メンテナンスに追い付かず、業者の手を借りて

カビ落しをされました。

しかし、板を張り替える所まではいってません。

FRPのお風呂でさえ、目地の部分にカビが生える

ことがあるので、完全な物はありません。

湿度に皮脂汚れ、石鹸カスと、

カビにとって栄養になるものが沢山ある訳ですから

当然と言えば当然ですね。

湿度を下げるには換気

皮脂汚れや石鹸カスは掃除

これしかないと思いますが

それでもカビが増えるようなら

薬品の力をかりることになるかもしれません。