AをBに変更する
今回も「建築とコスト」に関する話
第4話になります。
予算調整の段階でAの仕様をBに変更する
と言ったこと、多くあります。
目に見えて、減額効果が表れる場合と
そうで無い場合があるのですが
例えば、壁仕上げを
クロスからペンキ仕上げにする場合
これは、もしかしたらペンキ仕上げの方が
コストアップになることもありますので
そうでない場合に該当すると思います。
一方で、左官系の材料をクロスに変更する場合
その面積が広ければ、それなりに効果が現れます。
例えば、珪藻土が4000円/㎡で
内壁の面積の合計が200㎡あった場合
4,000 円/㎡ ✖ 200 ㎡ = 800,000 円
になります。
一方、ビニールクロスが1000円/㎡だった場合
1,000 円/㎡ ✖ 200 ㎡ = 200,000 円
で、その差は 600,000 円になります。
その差は大きいと思うのですが
これを大きいと感じられるか否かは
ご予算との差がどの程度あるかだと思います。
但し、ビニールクロスなんて嫌だ
と思われる方には譲れないかもしれませんので
この減額案は不採用となり、他に同じだけの
金額を下げられる選択肢を見つけないといけません。
ようするにご要望と予算と言うのは
密接に関係すると言うことになります。
そのため要望の優先順位付けと整理は
とても大事な要素となります。
因みに、当方の仕様でビニールクロスを
選択することは少なくて
同じクロスにするなら紙クロスが多いですね。