施主施工でコストを抑える?
「建築とコスト」シリーズ第三弾
施主施工でコストを抑えることが出来るのか?
について書いてみたいと思います。
答えから先に申し上げますと、
程度や内容による、と言うことになります。
工事の内のほんの一部だけを
施主施工するだけなら、大きくコスト削減には
結びつかないかもしれません。
例えば30坪程度の住まいの壁の塗装工事を
施主施工する場合だと10~15万円程度が
精一杯かと思います。
但し、壁下地の不陸を直すパテ押さえや
養生から施主施工するなら、
その倍程度のコスト削減になるかもしれません。
只、塗装工事の場合は下地が命と言っていいほど
大事な工程なので、その工程はプロに任せてしまう方が
賢明ですね。
大きくコスト削減させるなら
本格的なDIYが必要になります。
例えば、棟上げと屋根や壁の雨仕舞までを
プロに任せて、後は雨が降っても大丈夫な
範囲を施主施工するならかなりのコスト削減には
なると思いますが、その時間を工面できるのか
それとも時間的には、そんなに急がなくても
大丈夫であるなら、トライしてみる価値はあると思います。
但し、足場はリースなので
あまり長期間借りっぱなしになると
その分はリース料が必要になります。
当事務所で、一般的にお勧めしている施主施工は
床のワックス掛けが一番多く、続いて壁や天井などが
ペンキ塗り仕上げの場合は、そのような場所の塗る工程と
たまに左官系の材料で仕上げる時に壁塗りを体験したい
と申し出る住まい手さんもいらっしゃいますので
左官仕上げの工程など
ほぼ工事の最終段階に近い工程になります。
工事途中の工程の場合、
現場の進捗に影響する場合があるのが、
進んでお勧めしていない理由でもあります。