住まいの中にもわくわく空間を!
住まいの中に設けるわくわく空間として、最初に思い浮かぶのがロフトではないかと思います。まあ、ありふれていると言えばそれまでですが、その身の丈サイズの窮屈さが何とも心地良いのでしょう!
大学時代の友人などは、社会人になってからもわざわざロフト付きの賃貸を探していた事もありました。
ロフトを英和辞典で調べてみると屋根裏や教会、事務所、講堂、倉庫などの上の階という風になっていますが建築基準法によると、この辺りの事について少し基準が設けられています。
小屋裏、天井裏その他これらの部分に物置等(この「等」が曲者です)がある場合についての基準ですが、その、天井高さは1.4m以下(但し高さの差がある場合は平均高さ)で床面積は直下の階の床面積の1/2未満(すなわち2階にあるロフト等であれば2階の床面積の1/2未満)であれば当該部分は床面積や階数に参入しない事になっています。
階数に参入しないと言うのは木造の住まいにとって大きく法的な取り扱いが変わるので、実はこれ生命線なのです、木造の2階建てと3階建てでは扱いが3階建ての方が厳しくなりますが、これは又いずれどこかで取り上げます。
まあ、法律の話はこれ位にしておいて、写真は中学生と高校生のお子様のための部屋です。この写真の右手には壁を挟み反転した同じ間取の部屋があるのですが、床から2m程上がった位置にあるロフトは屋根勾配を利用したスペースで寝る事を主目的としたベッドスペースで、その下にぽっかりと口を開けた部分にクロークとしての機能を備えています。
部屋自体が垂木を見せた屋根裏風ではありますが、普段手の届かない、この様な一段高いスペースも、子供だけではなく大人にとっても、住まいの中のわくわく空間の一つではないでしょうか?
次回は又違った提案をしてみたいと思います。