つながる、ひろがる
公開中の八千代町の家の続編。
今回からは増築部の内部の公開です。細長い住まいの最も南に配置した多目的部屋は床に直接座る事を意識し、各部の寸法を決めています。南の大きな窓は全て戸袋の中に引き込む事で目線が外へと延び、フィトンチッドを含んだ新鮮な外部の空気とつながり絶えず心地よく、また空間はその容積以上に広がりを生み出します。
また屋根形状を利用したロフト収納部に設けた、高い窓から降り注ぐ日差しは季節や時間により、飾り棚の各所にスポットライトを浴びせるかのような演出をすると同時にこの窓を開放する事で高所に立ち上る熱気を排出します。
部屋の中心にある畳を上げれば、掘りごたつが現れ、体に負担を掛ける事無く、座の生活を送る事ができるこの空間の味を御家族の皆様で引き出して頂ければと思います。