兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

表と裏

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近頃、暖かかったり、肌寒かったりで体の方もそれに合せるのが少し辛いですね。しかも、もう暫くすると嫌な梅雨に入ります。梅雨になると思うように布団を屋外に干す事も出来なくなりがちで、しっとり湿り気のある布団で眠るのも気持ち悪いもの、そこで布団乾燥機の力をかりてみると言う事もあると思います。所がこの機械、意外な落とし穴があります。
 

人間は眠っている時にはコップ約1杯分の汗をかくといわれています。この水分は布団のどちらの面〔眠っている面、(以降、表面とする)かその反対の床に接している面(以降、裏面とする)〕に溜まっていると思いますか?実は表面で発した汗による水分は裏面へ移動しているようです。布団乾燥機では、主に表面を温めるだけで、さも乾燥したように感じますが

実は裏面もひっくり返して乾燥させるほうがいいようです。
 

と言うのも随分前、大阪で一人暮らしをしていた頃、私がやってしまった、失敗なんですが、悪い天候が続いた冬のある日、布団の湿気も気になるので表面だけ乾燥機をかけ、恥ずかしいのですが2~3日、布団を上げずに万年床状態でルーズに寝起きをしていました。その後、晴れた日に、外に布団を干しに出ると、な、なんと、布団の裏側に、うっすらとカビが生えているではありませんか?小さな範囲でしたが、まるで水をこぼした跡のように、シーツにシミがつき、小さなカビが点々とついていました。
 

これは、床の材料にも影響されるようですが、クッションフロアやナイロンカーペットなどの通気性の悪いものの場合、乾燥機を使用すると表面が熱くなりその影響を受けた裏面が少しだけ暖かくなり、なおかつ布団が敷き放しのために通気性が悪くなって、元々裏面にいた水分が雑菌にとって繁殖し易い環境をつくってしまったために起こったと思われます。
 

ですので、使用環境や季節にも関係すると思いますが布団乾燥機を使用する場合は、必ず布団の上げ下ろしをするか、裏面の通気性のいいベッドの上で使用するか、そうでなければ、表裏両面に乾燥機をかけるなどの方法がいいでしょう。これからの季節皆様もこんな失敗をしないようにお気をつけ下さいね!