BH3/12
思わぬ雪で今日の予定は変更、しかし明日はもっと降るとの事で、さてどうしましょう?
季節外れの大雪で各地おおわらわのようですね。
スタッドレス未だ履いていて良かったと胸をなでおろしています。
そんな予定変更で、今日は図面に集中する事になった訳ですが、例のと言っても、私の中だけの例の、でしかないのですが、梁断面を自動計算してくれるソフトで遊んでいた、
いやいや、仕事をしていたら私の頭の中を駆け巡った公式が今日のタイトルです。
BH3/12 (じゅうにぶんのびーえいち、さんじょう)
BH3乗/12
です。
これは建築士試験の受験経験者ならだれでも通る道、力学で出てきた断面二次モーメントを求める公式なんです。
と言った所で断面二次モーメントって何やねん?
と言う事になると思いますので詳しい説明はさておき、
ようするに上の計算結果(断面二次モーメント)が大きい程材料がたわみにくいと言う事です。
つまり、梁成(梁の高さ)が大きい材料ほどたわみに有利と言う事なのです。
上の式でBとHとは写真のB(梁の幅)とH(梁の成、高さ)の事を指します。
で上の式の結果が大きければ大きいほど、梁がたわみ難いと言うですから、当然Bを増やすよりもHを増やす方が、計算結果が大きくなりやすいのは分りますよね。
何しろHは3乗出来るんですから。
困った時は幅よりも成を上げろ、と言う事なのです。
この他にもたわみに関係する要因もありますが今日はこの辺で。
と思いましたが、フォルダを探していたら見事な写真が出てきましたので、もう少し続きを
写真は梁が梁に直角に掛かる仕口(しぐち)と呼ばれる部分です。
大入れ蟻(おおいれあり)と言う仕事です。
手刻みの現場でしたが、手刻みと言っても途中までは機械で、残りをノミで仕上げると言う段取りで仕事が進められますが、手仕事の場合、微妙なさじ加減が凄いのです。
墨で引いた線を1本分残すとか半本分残すとか、本当にちょっとの差なんですが、組みあがった時に隙間があくのか、ぴっちりひっつくのか、そこが大工さんの腕のようです。
一見、分らない世界ですが、大工さんと話をしていると良く、そんな部分を気にして仕事をされているのが伝わってきます。