60から100へ
昨日で後期授業も終わり、そして学生達のスケジュールは試験へと移っていきます。
と同時に、3年ほどの非常勤講師業も終了、ってクビと言う事ではありませんよ。
折からの景気か、生徒数の減少で、コースの閉鎖が決まり大阪本校のみで学校自体の運営がされていくそうです。
職人を養成するコースなんて、そうめったにあるものでは無いだけに、実に残念です。
さて、そんな生徒達が持っていた資料に目を通していると、気に留まる内容があったのでご紹介です。
大工棟梁、田中文男さんの書のコピーのようですが
「学生のウチは60点で合格だけど、社会に出たら100点でないとお金は貰えない」と言った記述。
正にその通り、社会に出て働き出したら、例え見習いだろうとお客さんからすれば、皆プロと見なして接します。
だから、60点では合格にはならないのです。プロである以上、常に100点を期待される訳です。
(と、このエントリーを書きながら、働き始めた頃の事を思い出しているのでした。)
所が、この100点を貰うのは至難の技、職人ではありませんが私自身も未だ100点と思えた瞬間なんてありません。
常に100点を目指しながら、きっと引退まで100点は取れないかも知れません。否、100点を取れたと知るのはこの世に存在しなくなってからかも知れませんね。
それだけ、人の心をつかむのは難しい事なんだと思います。
月並みですが、学生諸君、卒業後も、この業界で輝き続けて下さい!