兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

上棟1週間後の「集う家」の現場では屋根仕舞いが行われている。

木造の建物では、とにかく屋根を完成させるのが第一、次に壁、内部と言う風に工事が進められますが、工事中屋根や壁が塞がれるまでの、大敵は何と言っても雨。

工事中に木材がひどく雨に濡れると、しみや黒ずみが木の表面に現れ、完成後も「あれ雨漏ってるのと違う?」と言った誤解を招いた事も過去にはありました。

ですから、上棟の日の雨は嫌われるのです。

この雨しみ、ごまかす事も出来なくは無いのですが薬品を使いますので、その部分だけ明らかに色が変わってしまいます。嫌ですね。

谷

 

そして、こちらは無事納められた谷の部分。実はこの建物敷地形状に準じて少し平面を くの字型に振っています。

ですので、この谷に当る部分は45°と言う訳ではなく微妙な角度なんです。

建物が90°に曲がっているならば谷は45°なので、それに取り付く垂木も1本1本が谷を境に対称なのですが、この場合は谷の左右で垂木1本1本の長さが違います。

おまけに難しい注文もしてしまいましたので、仕事としてはかなりてこずったとの事でした。

でも、このようにきちんと納まって綺麗な建物の輪郭が浮かび上がっております。

全景は今しばらく伏せておきます。