キッチン考
今年に入り新築2案件の設計中です。
どちらにも言えるのはキッチン周りに特徴があると言う事。
と言っても超豪華なキッチンを採用する訳ではなく、プラン上の特徴です。
一つはキッチンがお出迎えするパターン、もう一つはキッチン天板とテーブル天板を同じ高さで揃えたいと言う物。
後者のタイプはオープンスタイルに多く見られます。
一般的にテーブル高さは70cm前後、キッチン天板高さは80~90cm(使われる方の身長や調理用具に左右されます)が使い良いとされます。これらを面一(同じ高さ)に納めるには床の高さで調整すると言うのが一つの方法。
床に段差が出来るので、バリアフリーと言う概念とはかけ離れますが空間的にすきっと、まとまる。キッチン側と座る側で目線が近づき、コミュニケーションが取りやすくなる。などのメリットもあります。
逆に、キッチン周りのごちゃごちゃは隠したいけど、孤独なのは嫌と言う方もいらっしゃいます。
そのような理由から、オープンスタイルから巡り巡って対面にと言った決着を見る事もしばしば。
今年のテーマの一つとしてこの辺りの事を掘り下げて行きたいと思います。
「キッチン考」シリーズ その1 完