たった1枚の事ですが
まず、先日のエントリーをご覧頂いた方には訂正の御連絡を、改正建築士法により管理建築士の資格が建築士資格取得後2年の実務経験が必要と書いていましたが正しくは3年です。既に訂正の方も終えていますがお間違いの無いようにお願いします。
さて変わって今日は、「丹後町の家」の現場確認の日、棟が上がるまでの現場確認は不定期となりますが、今日は床付け作業(地業工事)の確認とポリエチレンフィルム敷きの確認に現場へ
床付け作業(地業工事)とは基礎の深さまで地面を掘りその上に砕石を敷いて突き固め、ポリエチレンフィルムと言うビニールシートを敷き、その上に基礎の型枠を組む時の目安となるステコンと言う物を打つのですが、今日はポリエチレンフィルムを敷く所までの作業確認を行いました。
何故砕石を敷くのか、簡単に言えば、コンクリート打つ前の下地補強です。
女性のお化粧の下地つくりみたいなものでしょうか?(^^)
えっ、補強って地盤改良で既に補強しているんじゃあないの?って思われる方もいらっしゃる事でしょうが、地盤改良が支持層と呼ばれるしっかりした地盤までのハードな補強であるのに対して、この場合の補強はもう少しお手柔らかな下地ならし程度のものです。
さらにその上にポリエチレンフィルムと言うビニールのシートを敷くのですが、たった1枚のビニールですが効果絶大で、敷いた30分後には既に湿気の多かった個所のビニールの裏面には結露水がびっしりと浮かび、しっかり地面からの湿気をシャットアウトしてくれている事が分かります。
ウチはベタ基礎で床下全面コンクリート打ってるから大丈夫ですよ。何ておっしゃる方がいらっしゃるかも知れませんが、しかし基本的にはコンクリートのみで湿気をシャットアウトは出来ません。
ですので、たった1枚のビニールシートと侮ってはいけないのです。
そしてウチの現場の仕様は、シートの厚みを少し厚めにしてあります。
これは、それまでの経験から、砕石の角などでシートが破れたりしている事が多かった為なのですが、これでより破れたりする事も少なくなります。
そして、重ね代も多目に確保し、全面テープ留めする事で床下からの湿気を徹底的にシャットアウトしようと言う狙いなのです。
おかげで、完成した家の住まい手からは、すごくからっとしていると言ったご感想まで頂いた事もあります。