棚田シリーズ
先日、伊根の棚田を見に行った時の話をここでもエントリーしましたが、田植えシーズン前であった事、減反により休耕されている田も多かった事もあり、見所としましてはイマイチ感がありましたので、リベンジと言う訳ではありませんが、今度はお隣の多可町の岩座神(いさりかみ)の棚田を見に行ってきました。
ここは棚田オーナー制度を核とした都心部との交流事業を活発に展開されている地域でもあります。
集落の中心を外れた山間部にはクラインガルデンと言うバンガロー風の家庭菜園付きの住まいを貸し出したり、山の生活を楽しもうとする方々には興味深い地域でもあります。
↑ この景観に、ちょっと残念なのは電柱の多さです。
残念ながら訪れた当日は田植えフェアー?の前日と言う事で人影もまばらでしたが、田んぼ仕事をされていた地元のご夫婦のおじさんおばさんから、明日なら賑やかなのにとか、ちょっとした観光案内をして頂いたりと言った、人とのふれあいがうまれたりと良い所だなあと感じました。
最後はこの棚田の景観形成を成し遂げている影の主役的石積みの塀のディテールです。この石垣は約700年前に築かれたそうでかなりの年月を経た物なのですね。
写真のように、ほぼ同じ高さの所で擁壁面よりも少し飛び出している石があります。1.8m位の、かなり高さですので腰を掛ける為の物ではなさそうですが、良く見ると水抜きパイプの位置と関係しているのではないかと思いました。しかし700年前には水抜きの塩ビパイプは無かったはずですので、はっきりした目的は分かりませんが、水抜きパイプから出た水が勢い良く地面に叩きつけられるのではなく、この飛び出している石に当ててワンクッションさせるような物なのでしょうか?
しかし、なんの目的でワンクッションさせる必要があるのかは謎ですが・・・。
現地の案内板情報ボックスには手作りの観光案内マップが置かれていたりと、人と自然の好きな方には魅力のある地です。是非訪れてみて下さいね。