兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

古民家とインバウンド需要

先日、村の役員会合に出席しました。 会合の前に、市から責任者がお見えになり

村にあった俳人、細見綾子さんの暮らした家

の利活用についての説明がありました。

こちらの家は、歴史ある建物ですが既に市に寄贈され、

運営については市が請け負う形になっています。

しかし、未だ正式に運営方針が固まっていないようで

説明の中で出てきた言葉が「インバウンド」と言う言葉

インバウンドとは外国人観光客を目当てにしたもので

お隣の篠山市では沢山残る古民家を宿として利活用されていて

好況の様子です。

只、「古民家=インバウンド」と言う発想で利活用を

進めても、バックボーンと呼べるものが無いと人は来ません。

篠山や朝来には大きな城跡や古い街並みが残っており

人を呼ぶためのポテンシャルがあります。

古民家を宿にと言う流れで同じように勝負を挑んでも

勝負は見えています。

そして、そこには「俳句」と言うキーワードを見出せません。

折角、「俳句」と言うポテンシャルを持つ建物なのですから

何故、それをキーワードに利活用すべきと言う発想に

ならないのか、疑問に思いましたので発言させていただきました。

国が観光立国日本と言う言葉を掲げてはいますが、それも一時の

ブームではないでしょうか?

いつまでも外国人観光客を頼りに出来るかは分かりませんしね。

建物にも興味はありますが、あくまでもソフト面での提案と言う

ことで、どこまでその提案に興味を持って頂いたのかは疑問ですが

他所と同じようにやっていても、後発が先に取り組んでいる地域に

追いつくことなど出来ません。

であるなら、折角あるポテンシャルに目を向けて、違う道で

進む方がより勝機を見出すことが出来るのではないでしょうか。


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